二つ目の作品として、mofusand様のサメにゃんを作ってみました。題材を選んだ理由は、単純に奥さんのお気に入りのスタンプだったから 笑
練習テーマとしては、一つ目のグラインダーで直線的なものは扱えるようになったので、いよいよBlenderの本領発揮となる柔らかい形のキャラクターに挑戦しようといったところです。
見本にさせて頂いたのはこちらのスタンプ。
出来上がりはこんな感じ。
CGレンダリング
3Dプリント
初のBlenderでモデリングしたものをレジン3D プリントした作品になります。
レジンプリントの精度には正直感動しましたね。
サイズ的には高さ3.5cmぐらいの非常に小さいものですが、ここまでディテールが再現できるのかと。むしろまだまだ実力を出し切っていないぞという主張がすごい。
印刷した後ずっと見てましたね(気持ち悪っ笑)でもやっぱり私としてはレンダリングが完成した時と比べて3Dプリントで実際に手にした時の喜びは別次元でしたね。
デスク横に飾ってありますが、今でも時折手にとっ眺めちゃいます。
肝心の奥さんからの反応ですが、「目こわっ」でした。確かに、窪んでる感が強すぎるかなと。。。大体の形は合っている気がするのですが、雰囲気を伝えるってのが非常に難しいですね。
【追記】色も塗ってみました!
モデリング
モデリングは全てLowPolyモデリング(スカルプティングは使わず)で行ってます。
最初にざっくり形作って、
顔作って
といった感じで作り込んでいって出来上がり。
学んだのは、納得いくまでもうひたすらにVertext位置を微調整し続けることですね。このためにはなるべくVertex数を少ないまま作っていくのが重要です。でないと、毎回大量のVertexを調整する必要が出てきて作業量が一気に増えます。
ざっくりとした形をなるべくLowPolyで整えて、そこからディテールが必要なところに図形を増やしていくのがいいですね。
本当は図形はQuad(四角形)に統一するのがいいらいしいのですが、所々無理やりやってるので5角形とか(N -gonっていうらしい)ができちゃってますね。
まぁ結果あんまり弊害は感じなかったので今のところいいのですが、なるべくその辺は気をつけていきたいですね。
レンダリング
サメの模様や、猫の毛の柄を描くために今回はテクスチャペイントを使ってみました。
UV Unmapをして、お絵描きする要領で色を塗るって感じなので、基本的には直感的にできるのですが
塗っているときに一つのオブジェクトが塗っている場所と色が現れる場所がなぜかずれてしまうという問題にぶち当たりました。これはオブジェクトNormalというのが反転していたのが原因ということが分かって治せましたね。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
この問題はなんとかなりましたが、Unmapの仕方がよろしくないのか、ところどころ塗れないところがあったりします。こっちはなんとも治せず、うまいことカメラから映らないように隠してます。。。
3Dプリント
プリントするためのデータを準備するスライシング工程には、Lychee Slicerを使ってます。
スライサーはChituBoxとLychee Slicerが有名どころみたいで両方無料版があります。私の使っているElegoo Mars3 ProはChituBox系の内蔵を持ったプリンターらしいので、順当にいくとChituBoxのほうが合っているらしいです。
ただ、軽く両方のソフトを触った限り個人的にはUIなどがLychee Slicerのほうが好みでこちらを使ってます。今のところやりたいことは全部Lycheeで問題なくできているので満足してます。
自分で作ったモデルの印刷は初挑戦でした。
割とすんなり行きましたが、2か所トラブりました。
一つ目は、モデルの空洞化です。
3Dプリントする際に、使うレジンの量を節約するためにモデルを空洞にします。(しなくても当然印刷できますが、材料コストがかかってしまう)
これで問題だったのが、色々パーツ分けをしてモデリングしているので、そのままのモデルをスライサーに持っていって空洞化するとこんな具合に、個々のパーツを空洞化してしまいます。
これではあまり意味ないし、密閉空間の処理も大変です。
色々調べて、これを治すにはモデルをManifold化することが必要というのにたどり着きました。Manifoldってなんぞや?だと思いますが、ざっくりいうと、重なり合わない一つのメッシュとしてモデルを作ることです。要は、モデルの表面だけのメッシュを作るって感じです。
このやり方についてはこちらで詳しく書きましたのでもしよければ参考にしてみてください。
もう一つ問題が起きたのがプリント時のサポートですね。
最初のトライではサポートが少なすぎて途中で本体がサポートからもげてしまって失敗しました。
2回目は結構思い切ってサポートつけまくったら、うまく行きました。
私以前からフィラメントタイプの3Dプリンタはよく使っていたのですが、レジンプリントはもう別物ですね。細かさ、滑らかさが段違いです。楽しすぎます!
ペイント
出力したものに色もつけてみました。
まずはヤスリがけ。プリント時のサポートの接続部をしっかり処理。
レジンプリントでもわずかな印刷レイヤーが発生します。本当はこれも綺麗に表面処理してあげたほうがいいんでしょうけど、今回は初めてでどこまで影響するか分からなかったのと、なかなかサンディングが難しい形状だったので諦めました。
塗装は筆塗りで行いました。塗料はアクリジョン。
こんな感じで塗っていきます。筆むらがすごい。
何回か塗り重ねると大分マシになります。これでも肉眼でよく見ると、先ほど話したプリントのレイヤが見えます。むしろ、塗る前は光の具合を調整しないと見えないぐらいですが、塗ることで隙間に塗料がはいる関係で逆に見えやすくなります。ここはひたすら塗り重ねていけば見えなくなります。
途中マスキングとかして他の色も乗せていきます。
あまり塗ることを考えてモデリングしていないので、細かいところはかなり難しい。
顔塗りはまじやばい。
よく塗ったな自分。
そんなこんなで完成品がこちら。